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大人の皮膚病

水虫・爪水虫(白癬)

原 因

水虫は白癬菌という真菌(カビ)が皮膚に寄生することで起きる感染症です。
白癬菌は足だけでなく手、頭、陰部など皮膚や爪の角質成分であるケラチンというたんぱく質を栄養源としています。 白癬菌は高温多湿の環境を好みます。

手は洗う機会が多いため、水虫になる機会は少ないです。足の場合、靴下や靴を履いて高温多湿になることが多いため水虫になりやすいです。

白癬には次の4種類の症状があります。
  • 趾間型イメージ写真
    趾間型
  • 爪白癬イメージ写真
    爪白癬
  • 角質増殖型イメージ写真
    角質増殖型
  • 水疱型イメージ写真
    水疱型

治 療

塗り薬は図のように症状のある部分だけでなく足の裏と側面、アキレス腱の周囲にも広範囲に塗ることがポイントです。

皮膚表面がきれいになっても白癬菌が皮膚の奥に残っていることが多いので、皮膚がきれいになってからさらに1ヶ月間は塗り続けることがポイントです。根気よく続けましょう。
爪白癬は飲み薬(ラミシール錠、イトリゾール、ネイリン)のほかに、爪の表面から塗るタイプの薬(クレナフィン、ルコナック)もあります。

塗り薬を塗る範囲

注 意

  • バスマットは、湿気を好む白癬菌が発育しやすいので、水虫の人がいる場合には、バスマットから他の人に水虫がうつります。そのためスリッパやサンダルの共有は止めましょう。
  • ばらまかれた白癬菌は足についても、付着した白癬菌が感染するには24時間以上かかります。
    角質層(かくしつそう)に入り込まない限り、菌は簡単に落とすことができますので、足の指の間までていねいに洗って乾燥させることを心がければ、白癬菌の感染を防ぐことができます。1日1回石鹸で足を洗うようにしておけば感染を予防できます。

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